試練場内であなたが取るべき行動は、基本的にはとても単純だ。──ひたすら敵を探し、そして襲い掛かればいい。試練場内では自分以外の全ての魔物が敵となるのだ。
敵と戦う中で、あなたは徐々に生き延びる力を蓄えていく。さらに、倒した敵からは、特殊能力を吸収して自分のものにできるかもしれない。あなたが"魔王"から充分に評価されていれば、階級も相応に上がっていくだろう。
まずは、あなた自身が試練場内に"誕生"しなければならない。(もちろん、実際には誕生しているわけではない。ただ元の次元から転送されるだけだ)
この時、あなたが元々どのような魔物であったとしても、試練場内では好きな魔物として生まれ変わることができる。"誕生"した後でも、いつでも好きな時に自らの容姿や名前を変更できる。試練場は一種特異な時空間なのだ。
無事、試練場内に"誕生"できたら、いよいよ敵を求めて徘徊することになる。
付近に敵がいれば、彼らの情報が表示されるはずだ。表示されている敵にはいつでも襲い掛かってよい。
しかし、あなたが慎重な性格なら、まずは敵を詳しく観察することを薦める。観察することによって、敵の能力を見極め、攻撃を仕掛けてもよい相手かどうかを判断できる。
相手を観察せずに攻撃しても構わないが、敵を攻撃する際には、常に返り討ちに遭う危険が伴うことをよく覚えていて欲しい。
また、あなた自身と比較してあまり弱い敵には、極力攻撃を仕掛けてはならない。そのような行動は、"魔王"の不興を買う。それは評価の悪化、ひいては階級の低下という形であなたを苦しめるだろう。
また、付近にめぼしい敵がいなければ、領域を移動することもできる。試練場内は大きく6つの領域に分かれており、自由に移動することができる。
襲撃する際には、"格闘攻撃"、"白兵攻撃"、"魔法攻撃"の3つの攻撃手段から一つを選択しなければならない。この時、襲撃を受けた側も、同様に3つの攻撃手段から一つを選んで応戦する。
どちらの攻撃が成功するかは、互いの選んだ攻撃手段による。どちらが先に『仕掛けた』かは問題ではない。
格闘攻撃を選んだ者は、魔法攻撃を選んだ者に対して攻撃を成功させる。同様に、魔法攻撃を選んだ者は、白兵攻撃を選んだ者に対して。白兵攻撃を選んだ者は、格闘攻撃を選んだ者に対して、それぞれ攻撃を命中させることができる。
攻撃が成功すれば、敵に手傷を負わせることができる。あなたに特殊能力があれば、さらに何らかの追加効果が期待できるだろう。
また、『能力爆発』という極めて特殊な攻撃手段もある。これは自分の特定の能力値をそのまま魔法力に変えて敵に叩き付けるもので、反撃を受けることなく必ず命中する。しかし、"爆発"させた能力は失われる。
あなたや敵が受けた手傷の深さは、生命点の減少という形で表される。生命点がゼロ以下になった魔物は死亡する。
死亡した魔物は、悪運が強ければその場で蘇ることができる。が、そのまま朽ち果ててしまう危険も大きい。あなたの階級、生命力の大きさ、受けた傷の深さ、これらが蘇生に成功する確率に影響する。
さらに、うまく蘇生できたとしても、あなたの階級は大きく下がってしまうだろう。蘇生の際、階級の下がり幅は、"魔王"の、あなたに対する評価で決定する。
このような危険を冒さないためには、生命点がある程度下がったら回復の手段を取った方がよい。
試練場内の魔物は、いつでも治癒の奇跡を願うことができる。治癒の奇跡は、あらゆる外傷を全て癒す強力なものだ。ただし代償として階級が1つ下がってしまう。
決して小さな代償ではないので、治癒の奇跡を願う時機はよく見計らうべきだ。また、1階級の魔物は、そもそも治癒の奇跡の恩恵を受けることができないし、蘇生にも一切成功しない。
名声を高めるためには、ひたすら強大な敵に襲い掛かればいい。"魔王"は蛮勇を好むからだ。ただし、もちろん危険が伴う。目安として、攻撃点の合計値が大きい敵は『強大』だ。
技量を高めるには、多くの敵を倒すことだ。倒した敵からは、能力を吸収することができる場合がある。これにより自らの技量を高めることができる。
生存力を高めるには、生命力の高い敵を攻撃すればよい。攻撃を命中させた敵の生命点が高いほど、あなたの生命点は大きく成長する。また、攻撃を何度も連続で成功させることによっても、多くの生命点を獲得できる。