もしも『世界樹の迷宮』がTRPGだったら

『世界樹の迷宮』発売日(2007年1月18日)にブログに書いた架空の『世界樹の迷宮TRPG』リプレイを再編集したものです。

これを書いた時点では『世界樹の迷宮SRS』は存在しませんでした。 登場人物はすべてフィクションです。ゲームマスター1人、プレイヤー7人でTRPGセッションを行っている、という設定です。

はじめます

ゲームマスター(以下、GM)「えーそれでは、発売間近になりました『世界樹の迷宮TRPG』のテストプレイを兼ねたリプレイ収録を始めたいと思います。皆さんよろしくお願いします」

プレイヤー一同「よろしくお願いしまーす。ぱちぱちぱち(拍手)」

GM「今日は初日という事で、無理をお願いして七人全員に集まっていただきました。皆さん忙しい事ですし、次回からは全員揃うのは難しいかと」

Eさん「それは仕方ないですね」

GM「ですので、参加できる方だけでその都度キャンペーンを進めていく形で考えています」

Gさん「特に私は出席率が低くなるかもですねー。ごめんなさいですー」

GM「いえいえ。で、皆さんこれから早速キャラクターを作って頂きます」

Cくん「(キャラクターの)イメージは大体考えてあるぜ」

GM「今回は基本システムだけを使用します。七つの職業から一つを選ぶ形になりますね」

Dくん「だからプレイヤーも七人なんだよな」

GM「そう。ですから皆さんそれぞれ別々の職業でお願いします。先ほど言いましたがテストプレイを兼ねていますので」

Bさん「私はレンジャーがいい」

Cくん「俺パラディンでいいかな?」

GM「皆さんこのシステムは初めてのはずですが、Aくん以外の皆さんはTRPG自体の経験はそれぞれお有りという事で」

Aくん「(TRPGは)初めてです」

Dくん「フォローは任せろ」

GM「皆さんもよろしくお願いしますね。Aくんにはソードマンをやってもらうといいかな。比較的難しくないはず」

Fくん「キャラ作成は、職業を選んで、スキルポイント3を割り振るだけっすね?」

GM「1ポイントでスキルレベル1に相当します。3つのスキルを1レベルずつ取ってもいいですし、1つのスキルを3レベルにしても構いません」

Cくん「了解した」

GM「中には他のスキルを一定のレベル以上持っていないと選べないスキルもあるので気をつけて」

(…しばらくキャラクターメイキング…)

ソードマン 名前:ラザリク

GM「終わりましたか?それではキャラクターの自己紹介をよろしく。Aさんから時計回りで」

Aくん「僕からですか!?えーと…」

Cくん「名前と職業、取ったスキル、あとは外見の特徴とか、性格とか」

Aくん(以下、ラザリク)「あ、はい。名前はラザリク。職業はソードマンと言います。…スキルは…《斧マスタリー/3LV》ですね」

Dくん「ソードマンの得意武器は剣か斧なんだが、Aくんは斧が好きらしい」

ラザリク「剣だと普通すぎるので斧で。ソードマンなのに斧でいいんですか?」

GM「その辺は気にしないで下さい。ソードマンというのは、いわゆる戦士です。剣以外の武器も使えます。外見と性格は考えてある?」

ラザリク「外見は…あまり思いつかないんですが、とりあえず髪は赤毛です。イースのアドルみたいな」

Cくん「アドルが斧かよ!(笑)」

ラザリク「いけませんかね?」

GM「いや問題ないよ。髪の色が似ているだけで、アドル自身じゃないわけだし。それ以上の設定は追々考えていくという事で。次」

レンジャー 名前:デュマピック

Bさん(以下、デュマピック)「レンジャーのデュマピックです。スキルは《AGIブースト/3LV》。金髪に緑の瞳で、羽帽子を被っています」

GM「ふむふむ」

デュマピック「《先制ブースト》みたいなサポートスキルを取っていく予定。戦闘では弓を撃ちます。クールな女スナイパーです」

パラディン 名前:ポーフィック

Cくん(以下、ポーフィック)「次は俺?名前はポーフィック。パラディンの資格を得たばかりの少年。金髪でまだ幼さの残る顔立ち。若さゆえに融通が利かないところもある」

Dくん「俺とCは、設定についてちょっと打ち合わせをした。後で話す」

ポーフィック「スキルは《盾マスタリー/1LV》と《フロントガード/2LV》。とにかく自分とパーティを守る事を最優先。目指すは《防御陣形》」

ダークハンター 名前:バスカイアー

Dくん(以下、バスカイアー)「で、俺だが、ダークハンターで名前はバスカイアー。ダークエルフと人間のハーフで年齢は200歳」

GM「(一瞬茫然としつつ)…は?ダークエルフ?」

バスカイアー「ダークハンターって名前から思いついた。ダークエルフの血を引く、魔の力で魔を狩る者。だからダークハンター。漆黒の肌に銀の髪。鞭で敵をしばき倒す」

GM「(なんとか平静を保つ)それから?」

バスカイアー「スキルは《鞭マスタリー/2LV》と《アナコンダ/1LV》。《アナコンダ》(毒攻撃)の演出は、鞭で絡め取った敵に猛毒の爪を突き刺す、てな感じで。大丈夫だよね」

GM「…このゲーム、人間以外の種族は設定して無いんだが…まあいいか。今はオーケー。今後のサプリメント展開によっては黒歴史になるかもしれないが」

バスカイアー「その時は、ただ肌が黒いだけの人間だったって事にしてくれていい。で、ポーフィックとの絡みだが…」

ポーフィック「『このような汚らわしい存在と行動を共にせよと言うのか!』」

バスカイアー「というわけだ。そして俺もこの強情な若造に良い感情は抱いていない。『そうカリカリするなよ。ケツの青い騎士様』」

デュマピック「少しずつ互いを認め合っていく、というお約束展開をやりたいわけね?」

メディック 名前:マディ

Eさん(以下、マディ)「メディックのマディです。やや落ち着いた、優しげな感じのお姉さんです」

Gさん「白衣の天使?(笑)」

マディ「基本は白衣ですが、もっと屋外でも動きやすい服装です。医療器具一式を箱に入れて常備しています。スキルは《回復マスタリー/2LV》に《キュア/1LV》です」

ポーフィック「素直に回復スキルを取っていくわけだな。守りの女神って感じか」

マディ「少年はお姉さんに憧れる?(笑)」

ポーフィック「その設定、いただき(笑)」

アルケミスト 名前:ティルト=ウェイト

Fくん「あのー。俺、女性キャラやりたいんですけど。いいっすよね」

GM「構わないよ」

Fくん(以下、ティルト)「アルケミストで、ティルト=ウェイトって名前です。ティルトって呼んでください。黒髪で眼鏡の理知的な女性です」

デュマピック「好きねぇ。眼鏡(笑)」

ティルト「放って置いてください(笑)スキルは《雷マスタリー/1LV》と《雷の術式/1LV》で、残りの1ポイントは余らせます」

バスカイアー「なぜ?」

ティルト「雷と氷の二系統を取っていくつもりなんですが、《氷の術式》を取るにはまず《氷マスタリー》が必要なんです。でも《氷マスタリー》だけを取っても意味がない」

バスカイアー「だから残しておくと。なるほど。でも大丈夫か?」

ティルト「状況次第ではポイントを使いますよ。このゲームは戦闘中以外、いつでもスキルを取れるみたいですから」

バード 名前:カルキ

Gさん(以下カルキ)「次、私?バードのカルキだよー。一人前のバードになるために村を飛び出してきた。というのは建前で、本当はただ都会を見たかっただけ」

GM「今回のキャンペーンはエトリアという都市から始まります。都市の近くに巨大なダンジョンが発見されたため、その冒険の拠点として急激に発展したわけですね」

カルキ「そうなんだ。でも私はそんなの全然知らない(笑)。そのエトリアに来たのは偶然。まだまだ子供で、面白そうだから冒険にもついていく」

バスカイアー「足手まといなら置いてくぞ?」

カルキ「『あたしは役に立つよ?』私はなかなかセッションに参加できないと思うから、主戦力よりもサポートに徹してみる」

ティルト「不参加の時は街で遊んでそうだな(笑)」

カルキ「スキルは《歌マスタリー/1LV》と《猛き戦いの舞曲/2LV》を取った。で、誰も炎の技を使えないみたいだから、《火劇の序曲》を覚えるのを目標にしよう」

ギルド結成…?

GM「これで全員、と。ところで探索スキル(アイテムを拾うスキル)を誰も取ってないの?特にレンジャーの人?」

デュマピック「このGMが作るシナリオは、いつも戦闘のバランスがきついですから。戦闘に使えないスキルを取っている余裕はないと見た(笑)」

GM「あっそ。装備を強化するのも大事だと思うけどね。まあレベルアップした時には選択肢の一つとして考えておいてください。ではシナリオを始めます。今日はキャンペーンの導入部。皆さんが新たなギルドを興すところをやります」


続きを書く予定はありません。

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